木曽之漆器

木曽之漆器

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昭和十七年・木曽

当時、商工省工芸指導所の技師であった福岡縫太郎氏および金子徳次郎氏が、昭和17年3月24日から7日間、戦時の窮乏下、長野県楢川村奈良井の曲物技術を調査した記録の復刻です。

貴重な記録

カメラ、フィルムの絶えた状況で金子氏の手により克明な図面が作成されました。この記録は、縦32.5センチ、横26センチ、24頁のネガチブの青写真版でした。

最後の一冊

この記録は数人の曲物職人たちに大事に保管されてきましたが、近年、記録の対象であった小島傳吾氏の仕事場が焼失するなど不幸が重なり、現在、奈良井の漆器店・越後屋の永井栄氏に一冊が残るのみとなりました。

土佐手漉和紙

この貴重な一冊をネガチブから、ポジティブに再現し、純良の手漉和紙に印刷しました。一部の道具図を並びかえて、B5版変型に縮小した以外は、忠実に原版を復刻したものです。表紙に土佐手漉「かす入紙」、とびらに土佐手漉「典具帖紙」、本文に土佐手漉「清帳紙」を使い和とじ製本で仕上げました。和紙はすべてパルプをいっさい入れない純楮紙です。